社団法人日本将棋連盟 羽生善治 将棋で鍛える『決断力』DS

小学校1年生のときに将棋に出会った羽生少年は、
小学生名人となり、やがて最強のプロ棋士へと成長する。
この間、羽生善治の脳に何が起きたのだろうか。
将棋が脳に与えるすばらしい影響と、
将棋の魅力について、脳科学者の茂木健一郎が解き明かす。

楽しいと思うとドーパミンが出る

[羽生]楽しいとか、おもしろいとか、そういう思いがすごく大切です。楽しければ集中できるし、次も頑張ろうと思える。積極的に楽しさやおもしろさを見つけ出し、自発的に「勝ちたい」と思っていく姿勢が大事です。

[茂木]君たちの脳の中には、ドーパミンという物質があります。楽しいとき、ドーパミンが出て、さらに楽しくなります。羽生さんが子どもの頃、将棋を指していたら、楽しくなり、ドーパミンが出た。それで、さらに楽しくなって、どんどんドーパミンも出て、こんなに将棋が強くなった。みんなも勉強とか、スポーツとか何でもいいから、楽しいって思おうよ。でもね、楽ばかりしていてはドーパミンは出ません。苦労しながら、楽しいと思わないと出ないんです。努力したうえで、勝ったときがうれしいわけですよね。

[羽生]そうですね。なかなかうまく乗ることができなかった自転車に乗れるようになったとき、すごくうれしいよね。

[子どもたち]うれしい!

[羽生]そういう経験をたくさん持っていると、それらがつながってきて、いろいろな場面で楽しめたり、喜べたり、勝つことに夢中になれたりするんです。




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2009年12月14日に足立区竹の塚小学校で行われた羽生善治氏と茂木健一郎氏による特別対談授業を再構成しました。

このサイトは社団法人日本将棋連盟発行小冊子「将棋は脳を育てる」の内容をホームページ化したもので、
より多くの方にご覧いただくことを目的に公開されています。