子どもの頃に公園のブランコやすべり台、ジャングルジムなどで楽しく遊んだ記憶があるパパ・ママもいらっしゃるのではないでしょうか。
遊具は単に子どもに楽しい遊びを提供するだけの道具ではなく、子どものからだや運動能力を育む効果もあります。子どもには公園で元気に遊んで健やかに成長してほしいですよね。
この記事では、遊具ごとに伸ばせる運動能力や安全面で知っておきたい知識をご紹介します。
目次
【公園で遊べる遊具の種類7つ】運動能力はどこが伸びる?
ブランコや滑り台、ジャングルジムなどは、公園でよく見る身近な遊具ではないでしょうか。しかし遊具ごとに伸ばせる運動能力は違います。遊具ごとの特徴を知り、安全に運動を楽しみましょう。
ブランコ
ブランコで伸ばせる運動能力は「バランス感覚」、「腕と足、腰を一緒に動かす力」です。
ブランコは「揺動系遊具」といい、子どもが椅子に座りながら地面を蹴り振り子のように動いて遊びます。うまくブランコで遊ぶには、ただ地面を蹴るだけでなく腕と足、腰をタイミングよく一緒に動かさなければいけません。
またブランコで上手に遊ぼうとすると、自然にからだの複数の部分をうまくつかう力とバランス感覚が必要になるため、からだ全身を使った運動ができます。
すべり台
すべり台で伸ばせる運動能力は「姿勢を保つための筋力」、「下半身の筋力」、「バランス感覚」です。
すべり台を安全に滑り降りるには背すじをしっかり伸ばし、お腹に力を入れてバランスのよい姿勢をキープする必要があります。またすべり台を滑るには足腰を動かして、すべり台のうえまで登らないといけません。これらの一連の運動をすることで、自然に姿勢を保つ筋力、下半身の筋力、バランス感覚が身につきます。
ジャングルジム
ジャングルジムで伸ばせる運動能力は「身体認識力」、「空間認知能力」、「バランス感覚」です。
のぼる、くぐる、おりる、わたるなど、ジャングルジムで遊ぶと、自然にからだ全体を動かします。とくに登ったり降りたり高いところにとどまるにはバランス感覚も必要です。
立体的なジャングルジムのなかで遊ぶと自分の手足がどこにあってどう動いているのかを認識する「身体認識能力」や、自分がどこにいるのか空間を認知する「空間認知能力」も伸ばせます。
うんてい
うんていで伸ばせる運動能力は「リズム感覚」、「筋力(握力、腕力、背筋、腹筋)」、「空間認識力」です。
うんていはぶら下がったり、渡ったりしながら遊びます。自分のからだを腕だけで支えるため、握力や腕力、背筋、腹筋が鍛えられます。また上手にぶら下がりながら渡るには、リズム感覚と空間認識力も必要になるため、楽しみながら運動能力を伸ばすことができます。
鉄棒
鉄棒で伸ばせる運動能力は「腕の筋力」、「バランス感覚」、「身体認識力」です。
鉄棒にぶら下がったり、からだを支えたり、難しい技に挑戦したりすることで腕の筋力もバランス感覚も、そして身体認識力も伸ばせます。子どもが小さいうちはただぶら下がるだけの動作から、逆上がり、足掛け上がりなど、子どもの成長にあわせて遊び方も変えられるため、成長を実感しながら運動能力を伸ばせます。
シーソー
シーソーで伸ばせる能力は「リズム感覚」、「バランス感覚」、「筋力(握力、腕力、背筋、腹筋、脚力)」です。
シーソーは一枚の板の両端に、それぞれ子どもが座って交互に地面を蹴り、上下運動を繰り返して遊ぶ遊具です。しっかりと地面を蹴ったり、取手につかまったり、バランスを崩さないためにお腹や背中に力を入れることで、さまざまな運動能力を伸ばせます。
砂場
砂場では「協応性」、「器用さ」、「身体認識力」を伸ばせます。
砂遊びでは手指や手首、肩などをバランスよくつかうため、ふたつのことを一緒におこなう「協応性」が身につき、砂で形を造る器用さや、からだを使って砂を感じ取る「身体認識力」も身につきます。また、砂のうえを歩いたり跳んだりするだけでも微妙なバランス感覚や筋力も鍛えられます。
公園の遊具で遊ぶときに気をつけるべきチェックポイント6つ
公園の遊具は子どもの運動能力を伸ばせますが、安全に気をつけないとケガをしてしまいます。子どもは、遊具への好奇心がつよく、予期しない遊具の使い方をすることもあります。パパ・ママが安全な遊具の遊び方を教えてあげて子どもが安全に遊具で遊べるようにしてあげましょう。
遊具で遊ぶ際には6つのチェックポイントにとくに気をつけてください。
・天気予報を確認する
・体調を確認する
・動きやすい服装で遊ぶ
・サイズがぴったりの脱げない靴で遊ぶ
・遊具が壊れていないか、濡れていないかを確認する
・遊具に年齢表示シールがあった場合は、確認して適正年齢を守って遊びましょう
たとえば雨が降れば手や足が滑りやすくなりますし、体調が悪いときに無理をすればケガをしやすくなります。子どもが動きやすい服装や脱げない靴の用意や遊具の安全性などは、子どもが遊ぶ前にパパ・ママが確認してあげましょう。
庭や室内で遊べる家庭用遊具の種類5つ
仕事や家事などで公園に子どもを連れて行く時間がなかなかとれないというパパ・ママも多いのではないでしょうか。しかし無理に公園に行かなくても、庭や室内など目が届く範囲で子どもを遊ばせてあげることもできます。ここからは、庭や室内でも遊べる家庭用遊具を5つご紹介します。
ジャングルジム
室内や庭で組み立てられるジャングルジムが玩具店で販売されています。公園の遊具のジャングルジムより小さいものの、子どもの成長にあわせて形を組みかえていつでも遊べることができます。
すべり台
家でも遊べる小さなすべり台も販売されています。公園の遊具にくらべると小さいかもしれませんが、2才程度からでも無理なく遊べるコンパクトさが魅力です。公園のすべり台デビュー前の準備にも使えますね。
ボールハウス
ボールハウスは沢山のボールが敷き詰められた子ども用テントのような遊具です。足やからだにボールが触れることで、子どもの触覚や視覚が刺激されます。またボールのなかで遊びながらからだ全体を動かすことでバランス感覚も身につきます。
ブルーナボンボン
ミッフィーでお馴染みの、ディック・ブルーナが描く絵本の世界のうさぎが、バルーン遊具になりました。バランスボールのようなゴム素材でできています。のってピョンピョンと飛び跳ねたり、一緒に転げ回ったりして遊べます。かわいいブルーナボンボンで遊んでいると自然にからだも動かせるため、バランス感覚や筋力を遊びながら伸ばせます。
自転車・三輪車
自転車や三輪車も、庭や室内で気軽に遊べる遊具としておすすめです。自転車や三輪車にのってペダルをこぐことで、体幹や足腰の運動能力を伸ばせます。アイデスでは『ディーバイク ミニ プラス』のような室内でも遊べるようにつくられた三輪車も用意しています。子どもが安心・安全にのれる工夫はもちろん、静かで床を傷つけない素材のタイヤで、室内でも気軽に運動できます。
まとめ
公園の遊具をうまく使えばさまざまな運動能力を伸ばせます。しかし子どもは、遊具に対する好奇心が旺盛で、大人が予期しない遊具の使い方をすることもあり、使い方次第ではケガをしてしまうおそれもあります。安全な遊具の遊び方を教えながら、子どもの好奇心と運動能力を育てていきましょう。
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