1～2才頃からすこしずつ外で遊ぶ機会が増えてきます。外遊びのアイテムとして、三輪車を選ぶか、ストライダーを代表とするキックバイクを選ぶか、悩むことも多いのではないでしょうか。三輪車とキックバイクにはそれぞれ異なる特徴、メリット・デメリットがあり、選ぶときには子どもの体格やライフスタイルに合わせることが大切です。

この記事では、三輪車とキックバイクの特徴、メリット・デメリットだけでなく、選ぶポイントについても解説します。

そもそもストライダーとは？

ストライダーとは、株式会社Ampusが販売しているキックバイクのこと。キックバイクによってブレーキあり・なしのものがあり、ストライダーはブレーキがないキックバイクです。そのほかに、走る・止まる・曲がるというコントロール性能、シンプルさと丈夫さ、軽さを追求しています。

キックバイクの特徴・メリット

キックバイクとは、ペダルがなく、足で地面を蹴ってバランスを取りながらのる二輪遊具です。ストライダーをはじめさまざまな会社から販売されています。

そんなキックバイクの大きなメリットは次のふたつです。

1：自転車へ移行しやすい
2：バランス感覚が身につく

自転車へ移行しやすい

キックバイクは地面を蹴り、直感的にバランスを取ってコントロールするのりものです。その体勢は自転車にのっているときに近く、自転車で必要なバランス感覚が身につきます。さらにキックバイクの中には、ブレーキがついたものも。バランス感覚だけでなく、自転車の運転に必要なブレーキの仕方も遊びながら身につくため、自転車へ移行するときがスムーズです。

バランス感覚が身につく

キックバイクにのることで、遊びながら体重移動やハンドル操作ができ、自然にバランス感覚が身につきます。バランス感覚は自転車へスムーズに移行できることはもちろん、スポーツ全般に必須の能力として養えます。

キックバイクのデメリット

公道を走れない

キックバイクは公道を走れません。ペダルがついていないため、道路交通法上では自転車などが該当する「軽車両」ではなく「遊具」に該当します。キックバイクで遊ぶときは、のりもので遊んでよい広場や公園などで安全に気をつける必要がありますね。

収納しにくい

キックバイクにはスタンドがついてないものがあります。そのため家で収納するときには、壁に立てかけるか、倒して置いておく必要があり、収納しにくいです。

スピードが出やすい

速いスピードが出ることは、子どもにとっては楽しい反面、危険を伴うというデメリットでもあります。とくにブレーキがついていないキックバイクは、スピードが出すぎたときに、子どもだけの力でスムーズに止まることが難しいです。

子どもがケガせず、周りの人にもケガさせないように常に目を離さず見ておくことが大切です。

三輪車の特徴／メリット

三輪車はストライダーなどのキックバイクよりも対象年齢が低く、10ヵ月ごろからのれるものもあります。また三輪のため、自分でバランスを取る必要がなく、楽にのれることが特徴です。

そんな三輪車の大きなメリットは次の3つです。

1：スピードコントロールがしやすく安全
2：体幹を鍛えられる
3：コントロールバーつきであればベビーカーとしても使える

スピードコントロールがしやすく安全

三輪車のペダルは前輪についており、こいだ分だけ進み、こぐのをやめれば止まります。スピードが出にくい構造なため、安全に楽しめます。怖がりな子どもは、三輪車からのりものの楽しさを実感してもらうのがおすすめです。

体幹を鍛えられる

三輪車で前に進むためには自分の足でペダルをこぐ必要があります。このとき、実際には足だけでなく腹筋や背筋も使ってからだ全体のバランスを取りながら、ペダルをこいでいます。これによってとくに「腸腰筋」が鍛えられ、速く走れるようになったり、姿勢が良くなったりするなど、スポーツだけでなく日常生活に必要な体幹トレーニングがおこなえます。

ペダルをこぐ動作が身についていると、自転車へ移行するときもスムーズです。

コントロールバーつきであればベビーカーとしても使える

コントロールバーがあれば、子どもの転倒を防ぐことができるだけでなく、ベビーカー代わりにも使えます。ベビーカーを嫌がる子どもでも、ハンドルやペダルがついた三輪車ならのってくれることも。コントロールバーのおかげで親子でのお散歩が楽しくなりますね。

三輪車のデメリット

持ち運びしにくい

三輪車はかさばるため、持ち運びしにくいです。行きは子どもがのってくれても、帰りはぐずって抱っこをせがむこともあるでしょう。その場合、なんとか子どもに三輪車をこがせるか、子どもを抱っこしながら荷物と三輪車も手に持って帰ることになり、大変です。最近では折りたたみ三輪車も発売されているため、普段から持ち運びをする方は折りたたみのものも探してみてくださいね。

ペダリングが難しい

「ペダルをこぐ」ことは子どもにとっては難しい動作。思ったように進まず、慣れる前に「楽しくない」と飽きてしまう子どもも多いです。買う前に一度、お店で試乗してみるとよいでしょう。

また子どもの好きなキャラクターのデザインであれば、飽きずにのってくれる可能性もあるため、いろいろなデザインの三輪車を見ることもおすすめします。

活発で行動範囲の広い子はキックバイク向き

キックバイクはスピードが出やすいため、そのスピード感を楽しめる活発で行動範囲の広い子どもに向いています。

のりこなすために適切なハンドル操作とバランス感覚、反射神経をつかうため、運動能力もバランス良く成長できます。お兄さん・お姉さんが自転車にのっていて、一緒に遊びに出かけることが多い子どもにも自転車の形に近いキックバイクが向いているでしょう。

じっくり体幹や筋力を鍛えたいなら三輪車向き

三輪車はスピードが出にくく、三輪で転倒することもほとんどないため、じっくり体幹や筋力を鍛えたい子どもに向いています。

コントロールバーつきの三輪車だと、パパ・ママが走りをコントロールでき、事故やケガを未然に防げて安心です。

キックバイクは両足を浮かせてバランスを取りながらのるため、その状態が怖いと感じる子どもには、安定している三輪車が向いているでしょう。

まとめ

三輪車とキックバイクにはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらかが完全に優れているというわけではありません。子どもの体格やライフスタイルにあわせて、より扱いやすいほうを選びましょう。

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