
三輪車やキックバイクのメンテナンスと聞くと、「全然メンテナンスしてないけど、必要なの?」「必要だとは思っているんだけど、手入れの方法がわからなくて・・・」など疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
メンテナンスを行わないと、部品の緩みやサビが原因で事故が発生する可能性があります。この記事では、子どもが安全にのるために行いたい、ご家庭でできる簡単なお手入れの方法をご紹介します。
子ども用の自転車のメンテナンスを解説した記事はこちらをご覧ください。
目次
日常のメンテナンス方法
日常のメンテナンスはのりものを長く使うために必要です。
特に遊んだ後にのりものに泥汚れや水分がついたままだと、サビの原因になることがあるので要注意。サビが原因でのりものが破損して使えなくなることがあるからです。
これから紹介する手順を参考にして、日常のメンテナンスを実践してみてください。
①泥汚れや水をブラシやぞうきんで落とす
三輪車やキックバイクで遊ぶとタイヤやホイールなどに泥汚れや水がついていることがありますので、ブラシやぞうきんで落としましょう。泥汚れや水をそのままにしておくと、サビの原因になります。また泥汚れは乾くと落としにくくなることもあるので、遊び終わったらできるだけ早く落としましょう。
最後に乾いたぞうきんで拭いてあげると、サビを防ぐのに効果的です。
②室内で保管する
のりものを屋外で保管すると、雨などで濡れてサビが発生することがあります。できる限り雨などで濡れることがない室内に保管するようにしましょう。
ちなみに、ディーバイク ダックスは折りたたみが可能なため、室内保管がとてもしやすい三輪車です。
定期的に行いたい点検
毎回ではないけれど、定期的に行いたい点検があります。お子さまが安心・安全にのりもの遊びを楽しむためにも、ぜひ定期的に点検と確認をしてみてください。
もしパーツの交換などが必要になったら、のりものに詳しい自転車整備士のいる自転車店にお願いするのがおすすめです。のりものを購入した店舗やお近くの自転車屋さんに相談してみてください。
①ナットがゆるんでいないか確認する
三輪車やキックバイクで使われているネジを見て、ネジを固定しているナットがゆるんでいないか確認してください。ナットは、遊んでいるとだんだんとゆるんでくる場合があります。ゆるみを放っておくと、遊んでいるときにナットが外れて大きな事故になるかもしれません。ゆるみがないか確認して、ゆるみがあるときはスパナなどで固定しましょう。
②ホイールがひび割れたりタイヤがすり減っていないか確認する
ホイールがひび割れたりタイヤがひどくすり減っていないか確認しましょう。ひび割れやすり減りの程度が激しい場合、購入した店舗にご相談ください。
③ハンドルやサドル・シートがグラグラしていないか確認する
ハンドルやサドル・シートがグラグラしていたりきちんと固定されていない状態で遊ぶのは大変危険です。グラグラしていないか確認し、左右に動かしたときにゆるみがあったら、ハンドルやサドル・シートをしっかり固定させましょう。ハンドルはフレームに対して直角に固定し、サドル・シートはフレームと同じ方向を向くように固定してください。
④ブレーキが動くかを確認する
キックバイクのブレーキがきちんと動くかをブレーキレバーを握って確認してください。
ブレーキのワイヤーは消耗品なので、ブレーキの効きを維持するために1年に1回程度ブレーキワイヤーを交換する必要があります。ブレーキの調整やワイヤー交換は購入したお店や自転車店に相談しましょう。
洗車&クリーニング方法
日常のメンテナンスで泥汚れや水を落とすことがのりものを長く使うために必要だとご説明してきました。ここでは、キックバイクをキレイにする洗車&クリーニング方法をご紹介します。
①洗い
汚れを落とすポイントは、中性洗剤の泡です。できた泡を車体の各部に馴染ませて汚れを浮かせましょう。
【やり方】
(1)バケツにまず中性洗剤を適量入れます。
(2)水を注ぎ、洗剤を泡立てます。
(3)スポンジやブラシで泡を車体全体に馴染ませます。
※特にタイヤ、ホイール、ホイールをはさみこんでいるフォークの裏は汚れがつきやすいので入念に洗います。
②すすぐ
すすぎのポイントはゆっくりとやさしく水をかけること。勢いよく水をかけると拭けない隙間部分に水が入り込みかえって傷めてしまいますのでご注意ください。
【やり方】
・ホースがある場合:車体全体に水をゆっくりかけて泡や洗剤を洗い流しましょう。
・ホースがない場合:バケツにキレイな水をため、スポンジやブラシで洗い流しましょう
③乾かす
汚れを洗い流した車体は、ぞうきんで乾拭きして水分を拭き取ってください。
乾かす場所には注意が必要で、直射日光だとパーツが劣化しやすくなります。日陰になる通常の屋内や屋根付きの置き場に戻せばOKです。
【やり方】
⑴自転車をから拭きして水分を拭き取ります。
⑵水気がなくなるまで乾かします。
④サビ取りをする
サビを放置したままだと事故の原因となることがありますので、サビはない状態にしましょう。サビ取りに必要なものはホームセンターで揃えられますので、いつでも使えるように揃えておくことをおすすめします。サビの発生を防ぐために、のりものの保管場所は屋内や屋根のある場所にしてくださいね。
【必要なもの】
・軍手
・揮発性オイルスプレー(気体で噴射できるオイル)
・ステンレス製ブラシ
・細かい紙やすりか研磨剤入りのサビ落としクリームと布
【やり方】
(1)揮発性オイルをサビた場所に吹きつけます。
(2)ブラシでやさしく擦ってサビを落とします。
(3)紙やすりかサビ落としクリームをつけた布で擦った部分を磨きます。
(4)揮発性のオイルを同じ箇所に塗りこみます。
⑤注油する
三輪車はのり続けていると、遊んでいるときにキーキーと音がなり出すことがあります。その時は三輪車の車軸とホイールの接触部分に注油することで、キーキー音を防ぐことができます。音が気になりだしたら、注油してみてください。
【やり方】
(1)三輪車の車軸とホイールの接合部に注油します。
(2)余分な油を布などで拭き取ります。
まとめ

部品がゆるんでいたり汚れたままの状態で三輪車やキックバイクで遊んでいると、思いがけない事故が発生するかもしれません。定期的なメンテナンスを心がけて、お子さまが安心安全にのりもの遊びを楽しめるようにしてあげましょう。そして、遊んだ後は泥汚れや水を落としたり洗車・クリーニングをして、いつものりものをキレイな状態にしておくことも大切です。
もしご家庭でできない修理などは、購入した店舗や自転車整備士のいるお近くの自転車屋へ持って行って相談してみてください。
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