
自転車はスピードが出るのりものです。子どもが自転車にのる練習を始めたら、自分でスピードをコントロールするために「ブレーキ操作」が必要になります。
「子どもが自転車の練習を始めたけれど、ブレーキングに失敗して事故にならないか不安」「のり始める前にブレーキ操作の練習を始めたい。けれどどのように練習したら良いのかわからない」など、子どもの自転車のブレーキ操作について、こんなお悩みをもつ方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は自転車にのり始める前にできるブレーキ操作の練習方法、間違ったブレーキのかけ方をおぼえないように気をつけたいことをご紹介します。
目次
正しいブレーキのかけ方

ブレーキには正しいかけ方があります。まずは、ブレーキ操作の基本をおさらいしておきましょう。
左右のブレーキの役割
自転車のブレーキは左右で役割が異なり、
- 右ブレーキ……前輪を止める
- 左ブレーキ……後輪を止める
※海外ブランドの自転車の場合、右ブレーキが「後輪を止める」で左ブレーキが「前輪を止める」になっていることがあります。
このように分かれています。
ブレーキをかけるときは左右どちらかのブレーキだけで止まるのではなく、左右両方のブレーキを併用して操作しましょう。
安全に止まるためのブレーキのかけ方
左右のブレーキのうち、まず左ブレーキをやさしくかけていきます。スピードが落ちてきたら左ブレーキのレバーを握ったまま右ブレーキもゆっくりかけて、両手で調節しながら徐々にスピードを落としましょう。そして、左右のブレーキで自転車が完全に停車してから、足を地面につけてください。
自転車が完全に停車する前に足を出すと、足が地面との抵抗となってバランスを崩したり、足が地面とペダルの間に巻き込まれて危険です。また、前輪を止める右ブレーキだけで停止すると前方に転倒し、大きなケガにつながることも。後輪を止める左ブレーキのみで停止すると、後輪がスリップして自転車をうまく操作できません。
ブレーキは急にかけると転倒のおそれがあります。急ブレーキはかけないように、前方に注意しながらゆっくりブレーキをかけて止まりましょう。
ブレーキの握り位置を事前に調整する
ブレーキレバーは、事前に人差し指と中指の2本指で握れる程度の位置に調節しておきましょう。ブレーキレバーには開き間隔を調節する機能がついているものがあります。手のサイズにあわせてブレーキレバーの引きしろ(レバーを一度引いた後でもまだ引くことのできる余地・余裕のこと)を調節することで、より安全につかうことができます。
自転車でのブレーキ操作の練習方法

ブレーキ操作の基本を押さえたら、次は子どもが練習するための方法をご紹介します。ブレーキ操作に不慣れなうちは、走行も不安定です。しっかり練習して自転車に慣れていきましょう。
広くて安全が確保できる場所でおこなう
ブレーキ操作の練習をはじめたばかりだと、操作が不安定でしっかりと止まれないこともあります。前後左右の安全が確保できているかどうか、確認しながらおこないましょう。
練習は十分な広さのある場所でおこなってください。たとえば舗装路がある広めの公園や、芝生・グラウンドがある施設がおすすめです。とくに芝生は転んでしまっても比較的ケガをしにくいため、慣れないうちは、前後左右安全が確保できる広めな練習場所を選ぶとよいでしょう。
目印にあわせて止まる練習をする
ブレーキの練習では「ここの位置で止まろう」と教えるために停止位置となる目印を設置してあげましょう。カラーコーンなどが目印になりますが、なければペットボトルでも代用できます。目印を目指してブレーキをかけ、どの程度で自転車を止めることができるのかを感覚として身につけていきます。
目印に近い位置だと5ポイント、すこし離れていると3ポイントなど、点数制のゲームにして親子でブレーキ操作を練習するのもおすすめです。遊び感覚で繰り返すうちに、自然とブレーキ操作に慣れていくでしょう。
ふらつくときは、横からサドルの後ろに手を添える
はじめての自転車だと、ブレーキ操作をする前にふらふらしてしまう子もいます。必ず自転車の横にいて並走し、転ぶ前にすぐサポートできる位置で見守りましょう。
ふらつくときは、サドルの後ろに手を添えます。ハンドルがふらふらと動く場合は、ハンドル(グリップ)側面に手のひらを当ててサポートしてあげましょう。片手をサドル後ろに、もう一方の手をハンドル側面に当ててあげてください。ほかにも、子どもの両脇に手を添えてサポートする方法もあります。両方の手のひらで軽く挟みこむ様な感じで手を添えてあげてください。
- サドルの後ろ
- ハンドル(グリップ)の側面
この2点をいつでも支えることができるよう、子どものブレーキ練習を横で見てあげてください。
自転車デビュー前にできるブレーキ操作の練習方法
自転車デビュー前にできるブレーキ操作の練習方法でおすすめなのは、キックバイクでブレーキを覚える方法です。ストライダーなどのキックバイクにはブレーキつきのタイプがあり、これでブレーキ操作を覚えてしまうのが一番効果的です。
そこで、ブレーキつきのキックバイクをつかったブレーキ操作の練習方法とおすすめのブレーキつきキックバイクをご紹介します。
キックバイクでブレーキ操作をおぼえる
キックバイクをつかったブレーキの練習方法をご紹介します。
- ①ブレーキに指をかけずに全部の指でハンドルグリップをにぎります。「これが走るときの握り方だよ」と子どもに教えましょう。
- ②次に、親指以外の4本指でブレーキをにぎり、「ブレーキ!といったらこういう風にブレーキを握るんだよ」と伝えましょう。
- ③「走るときの握り方は?」「ブレーキ!」と声をかけて、ブレーキをにぎる・はなす動作を何度もくりかえし練習しましょう。
ブレーキを上手に操作するには練習が必要です。おぼえるまでは大変かもしれませんが、声をかけながら練習をがんばってみてください。
2才~3才の子ども向けキックバイクには、まだ握力が弱いから・操作が難しく転倒のおそれがあるからという理由でブレーキがついていないものもあります。しかし、ブレーキなしのキックバイクだと足をつかって止まるくせがついてしまい、自転車デビューのときに正しいブレーキ操作を覚える練習に時間がかかるともいわれています。
足を使う間違ったブレーキではなく正しいブレーキ操作を身につけてもらうためにも、ブレーキつきのキックバイクをおすすめします。
ディーバイク キックスのブレーキなら、小さな子どもでも握れて練習にぴったり!

ブレーキつきの「ディーバイク キックス AL」はお外で活発に遊ぶようになる2才~3才向けのキックバイク。自転車デビューのためのトレーニングにもおすすめで、扱いやすい操作性と安全性を考慮してつくられているのが特徴です。
ディーバイク キックス ALのブレーキ「EZB」は、小さな子どもでも握りやすいサイズ感で子どもの小さな握力でもかんたんに操作ができてしっかりブレーキができます。「ブレーキで止まった!」という感覚を、楽しみながらすこしずつ覚えていきましょう。
ブレーキを覚え自分でスピード調節がうまくできるようになると、自転車デビューも楽になります。自転車はキックバイクよりもスピードが出るのでブレーキ操作がとても重要です。早く自転車デビューさせたいのなら、キックバイクでブレーキを練習しておくのがおすすめです。
まとめ
自転車デビューしたら、事故を起こしたり事故に巻き込まれないようにするためにも、子どももブレーキ操作を覚えなければなりません。左右どちらかのブレーキだけで止まったり足でブレーキングをするなどの誤ったブレーキングを子どもがおぼえないよう、正しいブレーキの方法を練習させましょう。
自転車デビュー前に、ブレーキがついているキックバイクをつかうと効率的にブレーキングをおぼえられます。ディーバイクキックスのブレーキ(EZB)は子どもでもかんたんにブレーキ操作ができるので、自転車デビュー前のブレーキ操作練習におすすめです。ぜひチェックしてくださいね。
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