子ども用自転車を買う際には、子どもの身長に合ったサイズ選びが大切です。しかしはじめて自転車を購入する方のなかには、どのサイズの自転車を選べばいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・タイヤサイズは何インチがいいの?
・フレームサイズはどれくらいの大きさがいいの?
・子ども用自転車のタイヤサイズはいつ変えればいいの?
子どもの身長に合った自転車サイズ選びでは、知っておくべきポイントがあります。せっかく自転車を買うなら子どもが安心してのれる自転車を選んであげたいですよね。この記事ではタイヤサイズのインチについて、早見表も交えてご紹介します。
目次
自転車のインチとは?
自転車インチとは、タイヤの直径のことを指します。1インチの長さは2.54cmです。一般的には、タイヤサイズのインチが14インチ〜18インチは幼児向け自転車、20インチ〜26インチ程度だと子ども向け自転車、26インチ以上は大人向け自転車になります。26インチの自転車は、タイヤサイズは同じでも、フレームサイズが子ども向けと大人向けの2種類があります。
ただしタイヤのインチ数は自転車のサイズ選びの目安であり、絶対的なものではありません。タイヤが大きくてもサドルの高さが低い自転車やおなじインチ数でもメーカーによってフレームサイズが異なる自転車があるからです。しかし「大体これくらいのインチ数の自転車がいいかな」と、おおよその大きさがわかると自転車を選びやすくなりますよね。
以下の表は、インチサイズと一般的な自転車の適応身長の関係を表したものです。
インチサイズ | 一般的な自転車の適応身長 |
14インチ | 95cm〜114cm |
16インチ | 101cm〜119cm |
18インチ | 106cm〜123cm |
20インチ | 114~137cm |
22インチ | 126~145cm |
24インチ | 137cm以上 |
26インチ | 140cm以上 |
タイヤサイズの調べ方と見方をお伝えします
自分がのっている自転車のタイヤサイズを聞かれても「自転車のタイヤサイズをおぼえていない」という方もいますよね。実はタイヤサイズはタイヤサイドかリムに刻印されています。しかしすこし特殊な書き方がされているため、最初は戸惑うかもしれません。
タイヤサイズには4つの表記形式があります。
1:分数での表示
2:小数での表示
3:ミリでの表示
4:アルファベットでの表示
分数でのインチ表示
ひとつ目は「24×1 1/8」のような分数の入った表記形式です。シティサイクルやロードバイクに用いられるWO規格にのみ採用されています。「24×1 1/8」ならば、タイヤの外径が24インチでタイヤの太さは1と1/8インチという意味です。
小数でのインチ表示
ふたつ目は「24×1.75」のように小数点の入った表記形式です。アメリカで生まれたマウンテンバイクや子ども用バイクで用いられるHE規格でよく使用されています。「24×1.75」ならば、タイヤの外径が24インチでタイヤの太さが1.75インチという意味です。
ミリでのインチ表示
みっつ目は「24-622」のようにミリを使った表記形式です。これはESTRO(エトルト)という国際的な統一基準の表記形式で、分数や小数のインチ表示などの表記形式と一緒に表記されています。「24-622」ならば、タイヤの幅が24ミリメートル、ビードワイヤーの直径が622ミリメートルの長さという意味になります。
タイヤの表記形式にはさまざまな種類があり、分数表記と小数表記のタイヤが混ざると大きさを比べるのが難しくなります。しかしミリでのインチ表示同士を比べると、タイヤの大きさが比べやすくなります。
アルファベットでのインチ表示
よっつ目は「700×25C」のようにタイヤの外径をミリで示す表示形式です。「700×25C」ならば、タイヤの外径が700ミリ、タイヤの幅が25ミリという意味です。また、後ろについているアルファベットにはA・B・Cの3種類があります。C<B<Aの順に外径の大きさが変わるため、ミリの部分がおなじでも、後ろにつくアルファベットでタイヤの大きさが別物になります。
子どもに適した自転車のサイズを知ろう
子どもに適した自転車の適正サイズはタイヤのインチだけでは決まりません。むしろフレームのサイズのほうが大切です。子どもに適した自転車のサイズを知るには、フレームサイズと適正身長が対応した表を確認するのがおすすめです。
子どもの身長にあわせてフレームサイズの大きさを変えていく
フレームサイズの大きさによって、サドルの高さやハンドルとの距離は変わります。タイヤのインチサイズがおなじでも、サドルの高さが低いほうが子どもの足つきがよくなり安定します。またハンドルまでの距離も、ひじがすこし曲がってハンドルを掴めるぐらいの距離が操作しやすいです。
アイデスの子ども用自転車は、足つきがよくのりおりもしやすい低床フレームを採用しています。そのため一般的な自転車とおなじタイヤサイズでも、低い身長からでも余裕をもって乗れます。自転車のサイズというとタイヤのインチ数に目が向いてしまいますが、フレームの大きさにも気を配るようにしましょう。
自転車のサイズについてもっとくわしく知りたい場合はこちらの記事も読んでみてください。
子ども用自転車のタイヤサイズの替えどき
子ども用自転車のタイヤサイズの替えどきはどう判断すればよいのか悩んでしまいますよね。タイヤサイズの替えどきはいつなのかを解説します。
自転車のサイズが子どもの身長に合わなくなった
自転車のサイズが子どもの身長に合わなくなったらタイヤサイズの替えどきです。たとえば子どもの身長が自転車のタイヤサイズの適正身長に対して大きくなってしまったり、自転車で走っているのを見て窮屈そうだったり、走るとふらふらしていたりするならば、タイヤサイズを変えてみましょう。
「最初から大きめの自転車を買ってあげればよいのでは?」と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。子どもはすぐに成長するからと大きめの自転車を買ってあげてしまいがちです。しかし自転車サイズが合わないと、子どもが自転車に上手にのることが難しくなりケガにつながってしまうことも。子どもの身長にあった自転車を買ってあげて、成長にあわせて適正サイズの自転車を見つけてあげましょう。
まとめ
自転車は決して安くはないものなため、成長の早い子どもにあわせて、つい身長よりも大きい自転車を買ってあげてしまいがちです。しかしサイズの合わない自転車はケガにつながってしまう可能性も。
タイヤのインチ数だけでなくフレームサイズと目安の身長を調べた上で、安全にのれる自転車を選んであげましょう。アイデスでは、子どもの成長にあわせてキックバイクから小学生向けの自転車までたくさんのラインナップを用意しております。子どもの身長に合ったぴったりの自転車を見つけてくださいね。
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